danceintent’s blog

定年後 元気なうちに海外生活

ヒットマンが横行する国

リチャード リム キング氏 ダバオで撃たれて死亡
  
クラウン リージェンシー ホテルグループのオーナーで
実業家のリチャード リム キング氏(57歳)が 6月12日(木)午後6時45分ダバオ市のソブレカリー通り ヴァイタルC事務所内ホールで撃たれて死んだ。
 
ダバオ警察の発表によると キング氏は多くの新事業展開の一環としてダバオでの健康サプリメント事業展開の研修後の食事会中に 数発被弾しその場で死亡した。
 
キング氏はクラウンリージェンシー、クラブ ウルティマ、ラモスタワーの開発企業であるJ.King & Sons Co.Inc. の会長兼取締役社長
及び Boracay Multiple Properties Inc. の創設者兼取締役だった。
 
襲われた時 キング氏は従業員・販売流通者や招待客と共に 2階建て建物の1階事務所ホールで食事中だった。
 
犯人の年齢は30代 身長165cm以上 体重65キロ以上 色白で骨ばった顔 
覆面もしないままの犯行だった。
 
販売流通者と立ち話をしていた氏の背後から歩み寄り 頭部を真横から撃ち 
外に待たせていた黒のホンダXRM125ccバイク 後部シートに飛び乗り 逃走した。
 
建物には監視カメラはなく ホールを警備するガードもいない状況だった。
警察は複数の証人から 犯人の似顔絵を作成し 
事業関連による犯行動機を中心に調べている。
 
キング氏はセブでは著名実業家 過去数回ニュースでも取り上げられている。
 
・ 2002年には 9700万ペソの事業負債があり キング氏を殺そうとしたとする会社から25万ペソの賄賂を取り 相手に有利な判決をしたとして 地方予審法廷判事を訴えている
 
・ 2004年には キング氏と彼の3人の兄弟が サンスター紙編集者及びコラムニストを相手取り キング氏一族に関連して悪意ある偽りの記事を書いたとして訴えたが 棄却されている
 
・ 2007年には キング氏と兄(ラファエル)は ラプラプ市のメイヤーを 市内で総額5億ペソに上る4大プロジェクトを受注した建設業者に対し1500万ペソの賄賂を要求したとして訴えたが 逆に盗聴防止法違反行為として市長側から告訴される
 
・ 2012年には ボラカイ島の旧住民らが作ったグループに 彼らが造ったフェンスをクラウンリージェンシーホテル リゾートを立ち上げたキング氏に雇われ武装した男達が破壊したとして クレームを入れられている
 
・ 2012年9月には バランガイ ロレガに建設する18階立てビル歩道周辺の土壌が崩れたとして キング氏は市建設当局により 建設中止命令を言い渡された 
 
化学者出身のキング氏はクラウンリージェンシーホテルの屋上で新企画によるアミューズメント施設を考案した話題の人物でもあった
 
2006年には サウスロード埋立地区にウオーターテーマパークを建設する計画を当時のオスメニア市長に提出している
 
以上 サンスター紙より
 
 
 
親しい友人の助言も入れず 個人的なボディガードは雇っていなかった
少人数による単独犯行だから ギャング団暗躍より 事は深刻
いつもながら ヒットマンの大胆で冷徹な行動に 背筋が凍る
 
 
 
キング氏の周りには 百戦錬磨の実業家一族が 控えている 
犯人逮捕への報奨金は 当初の20万ペソを 一族からの要望で50万ペソにした 
犯人の顔を多くの人が見ている 
似顔絵はできたが 警察の捜査方針で 現段階では  マスコミには公表されない
 
 
キング氏はセブに限らずフィリピンを代表する実業家
犯人逮捕は時間の問題  のはず