アンインストラクターの祖母が一人で住んでいるという
水道もない不便な生活だけど 周りの大自然が 身も心も癒してくれる所だと言う
フェイスブックの写真を見ながら話を聞いていて
アン ラークインストラクターと私の3人で 1泊お邪魔することになった
セブから 高速船・バス・バイク を乗り継いで 6時間
当初は2泊の予定が ラークインストラクターに
急遽賞金がかかった競技会参加の仕事が入り 1泊だけの日程となった
7ヶ月前に2ヶ月過した 懐かしのボホール島
タグビラランバスターミナルでは 始発バスのフロントシートに 3人が陣取った
満員になるまでは 動かないバス 座して待つこと 30分 の長かったこと
車内に座りきれない若者は 立ち席で運行する 田舎ならではのジプニー
Dimiao バスから降り立つと 運良くバイクタクシー運転手のアンの叔父さんが居てもう一台のバイクと2台で 山中の祖母宅のある バランガイ広場へ向かう
バイク便は広場まで あとは細い山道を 辿ること10分
ココナツツリーに囲まれた祖母の家が 姿を現した
広場で調達してきてくれた 40リッターのミネラルウオータを
叔父さんが担いで持って来てくれた
夜中の12時 突然サーチライトの明かりと歌声で 起こされた
二人の男の上手な歌声に 窓を開けると 待ってましたと 近寄って来る
ラークが 開けたらダメ と言うので あわてて閉め ベッドに戻った
クリスマスソングの押し売り 祖母は閉めたままのドア越しに 彼らを追い返した
ラークと一つベッドで 眠られない朝を迎えた 5時半
ベッドから一人抜け出し 近所の探索に出かけた
林の中を散歩していると ポッと そこだけが牧草地帯の
ゴルフコース然とした 広い空間に 辿り着いた
引きずり込まれるように 広い空間を歩いて行くと
遥か前方に 丘陵を望む地点に 出た
地上には牛が放牧され 空中には白鷺が 左から右へ 次々と飛び去って行く
フィリピンの見慣れた風景とは 何かが違う 不思議な風景
牛の親子が牧草を食べている と思っていたら ・・・
突然 子牛の方が こちらに向かって来る
どんどん向かって来る ・・・・ ぶつかるまで来る ・・・・ ドン
しゃがんでカメラを向けている私の手のひらに鼻を押し付けて嘗め回している
母牛は そんな子牛の行動に 少しも頓着していない
んんーー この空間が摩訶不思議なら 遊んでいる牛も普通じゃあない
聞くと ここは精霊が宿る場所で 昔から家を建てられず 空けてあるとのこと
摩訶不思議な感覚に襲われたには 襲われた訳があったんだ
散歩から戻って 自然の中の一軒家
祖母宅には電話がないので訪問を前もって知らせることが出来ない
タグビラランのショッピングモールで食料をしっかり買い込んで伺った
精霊の土地 早朝歩きで お腹が空いた お先に食べ終わって撮影
コメは近所の棚田で収穫があり 不自由していないから
次回来る時は 他の食品を持ってくるようにと祖母が言う
ベランダの長椅子が最高の居場所 向かいの家は廃屋となっていた
シャワーは庭の先に泉が湧いていて 屋外行水 生活用水はそこから家まで運ぶ
長椅子に寝転がって居ると 近所の子や犬が遊びに来る
ブコジュースが飲みたいと言うと 近所の兄ちゃんに登って取って来てもらい
自家製ココナッツ入りブコジュースを作ってくれた
往復12時間かかっても 旅行費用全額負担でも 行って良かった 祖母の家