danceintent’s blog

定年後 元気なうちに海外生活

犬に噛まれた

 
 
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5日前 パンと一緒に 私の指を噛んだメスイヌ
何だか5日前より 凶暴に見える
 
人を噛むと狂犬病発病のスイッチが押されるのだろうか
狂犬病の発病は 噛まれてから最短で6日
発病するまでにワクチンを打てば 発病は免れる
まだ間に合う 発病は運命 と諦めるのは止めにした
 
健康診断で通った 待たされるけど 安い ヴィセンテ ソト 国立病院
注射を1本打ってもらうだけなので 待たされても たかが知れてる
と思ったけれど  その認識は甘かった
 
1 受付
玄関受付で整理番号をもらい 1階の診察受付に行く
ここで前に発行してもらっていた診察カードを見せる
外来診察料を払ってから 再度来るように言われる
 
初めてこの病院を利用する人は 
1階の総合受付で顔写真を撮り 診察カードをその場で作ってもらう
 
 
2 支払
1階入口で 電光整理番号表示 を見ると30人も支払を待っている
先程の玄関受付の年配者が 2階の支払い窓口なら空いていると教えてくれた
2階に上がって見ると 支払者の列は10人ほどだった
外来診察料75ペソを支払い 領収書を受取る 
 
 
3 問診
領収書と診察カードを1階受診受付に出し ドクターの診察を待つ
通常はナースに名前を呼ばれて 診察室に入るところが
この日は ナースが1人も居ない 
ドクター自らが 患者ファイルを受付に取りに行き 患者を診察室に呼び入れている
健康診断時にお世話になった女性医師だった
 
 
4 処方箋
 
 
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3回に分けて打つ 狂犬病ワクチンと 効き目が高い狂犬病血清の注射
さらには 破傷風ワクチンのアンプルとボトルの 処方箋を書いてくれた
 
本日打つ初回のワクチンは無料 2回目からは600ペソ 詳細は
帰国後のワクチン投与も含め 狂犬病科の医師の指示に従うようにと言われた
 
 
5 該当診察室 (ABC)
 
 
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狂犬病科(Animal Bite Center )に行くと ワクチンの在庫はあるが
狂犬病血清 ( EQUIRAB ) は置いてない ファーマシーで買ってくるようにですと
向かいに座っていた 室内犬にソーセージを食べさせていて 噛まれたという主婦 
「 もう薬が高くてやってられないわよー 」 となげいていた
 
6 薬品購入
表通りに出て 先程のなげきの主婦に教えられた薬局に行くと 売り切れ
オスメニアサークルのローズファーマシーなら あるだろうと言う
 
ローズファーマシーまで トコトコ
順番待ち番号札を取って ずいぶん待って やっと自分の番が廻って来た
売場のおねえちゃん 処方箋に手書きされた薬名が読めない
チーフに確認しに行って 戻って来て 言うことには ワラ(無い)の一言
 
トコトコと 近くの フィリピン最大手 マーキュリー ドラッグに行く
ここでも番号札を取ってから さんざん待たされた
処方箋を持って奥に消えたきり 出てこない しばらく待つと
処方箋に書かれた薬は無いが 同じ効用の違う名前のものならある
けれども 処方箋を書いた医師に確認をもらわないと 売ることが出来ないですと
出直して来いってか 簡単に言ってくれるよ
 
 
狂犬病科( ABC ) は5時に閉まるので もう時間が無い
急いで病院に戻る
処方箋を書いてくれた女医さんは すでに帰った後だった
 
7 治療処置
血清は売り切れだったと 狂犬病科で話すと
処方箋に薬品名と代替薬品名を追加記入してくれた 
コロンのマジェスティ ファーマシーならあるはずと教えられた 
血清は明日コロンで買って持参することにして
無料の初回ワクチンだけを 両肩に打ってもらった 
 
 
マジェスティの場所をネットで探し電話するも 留守電にしか繋がらない
営業時間も 在庫確認もできないまま 
翌朝 8時に行くと シャッターが降りている
近くの人に聞くと 10時開店ですと  
 
 
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間口数メートル 小さく目立たない薬局
 
 
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地味な外観とはうって変わって店内はものすごい盛況 
 
価格が他より安いからか 開店が朝10時と遅いからか
売り子が10人ほど 切れ間無く現金がレジに吸い込まれている
天井に開けられた穴 2階の商品置場から袋が降りて来て やり取りしている
客に向けられた監視カメラが 不気味に集金現場を写し撮っている
 
氷で冷やした状態で ABC に持ち込んだ
皮下注射をして30分待ち アレルギーがないかどうかを確認してから
左右太腿の内股に注射された 内股への注射は初めての経験
 
 
 
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買うのに苦労した 血清 EQUIRAB(インド製) 1100ペソ 店によって価格が違う
 
処方箋には薬品名はフルネームで 代替品名もあれば書いてもらうのが良い
薬局の売り子は EQUIRAB が在庫リストのAnti-Rabies Serumと名前が違うと 
売ってくれなかった 実物を手にとって商品名を見れば 同じものだとわかるのに
薬の知識もあやふやなファーマシーの売り子から薬を買うのは不安感がいっぱい
 
 
腹が 空いて入った食堂では 後払いでも
腹が 痛くて入った病院では 先払い ってか
 
診察も 治療も その都度先払いしないと 先に進まないシステム
治療に必要な薬品を買って持参しないと治療してくれないシステム
病気で具合が悪くなった体で 薬を買いになんか 行けるもんではない
 
この国で病気になったら どうしたって人の助けが必要になる
 
 
8 ワクチン注射2回目
ワクチン注射後 3日目に2回目の注射をしてもらいに
初回と同じ様に 受付して支払いしてからでないと 注射してもらえない
 
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1階の総合受付で注射手数料の費用項目を入力してもらって
 
 
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2階の支払い窓口で 前回と今回2回分の注射手数料を払う 100ペソ
 
 
 
 
 
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病院内の薬局で購入した ワクチン(フランス製) 1本1480ペソ
 
最初の診察時の話と価格が違い過ぎ 聞いてみると
1本のワクチンを二人でシェアーすれば 半額になるとのこと
ワクチン必要量は ワンショット0.1mlを両肩に打つので1人0.2ml
ワクチン内容量が0.5mlなので 二人でシェアーできる
早速 順番待ちしていた人とシェアーすることにした
 
 
 
 
 
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10分に1人 狂犬病で死んでいる って 全世界合計死亡者数からの話で
それより 厚生労働省発表資料でフィリピンで年間2500人が狂犬病で死ぬって 
どんな統計なんだか 病院が把握していない人数がどれほどいることか
 
 
 
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噛まれた後の ワクチン接種記録カード
 
3回目の接種は日本になるけど 
ワクチンを在庫してるクリニックを見つけないと
なんといっても 電話で在庫確認ができる日本はありがたい