フィリピンの古い写真をネットで探すと圧倒的にマニラ市街地のものが多い
同じ撮影地点からの写真も多く 年代を追って並べると興味深い
東京で言えば銀座通りにあたるマニラを代表するモダンな通りがエスコルタ通り
スペイン統治時代の写真が少ない中 軍隊の行進を撮影したもの
隊列はエスコルタ通りの西の起点 モラガ広場を抜けパッシグ川に向かっている
米西戦争の前 1890年代後半の写真 馬車鉄道のレールが敷かれている
レールに沿ってモラガ広場を左に曲がるとサンタクルス教会ゴイチ広場に向かう
広場左手の1階に BAZAR JAPONES の看板
米統治時代には NIPPON BAZAR と名前が代わって続いていく
1890年代 2頭立ての馬車鉄道を撮影したもの 撮影場所が最初の写真より後ろに下がっている
モラガ広場に隣接するセルバンテス広場から見たもの
背景の建物の配置は最初の写真と同じ
エスコルタ入口の左右両側の建物は前の2枚と同じ建物 モラガ広場から望む
マニラに初めて馬車鉄道が走ったのが1890年なら レール敷設前の写真なので 撮影されたのは1880年代と推定されるが レールが画像から隠れてしまっているだけなら電柱の様子からも1890年代とする方が納得がいく
1900年代後半 最初の十字路を右折してマドリード橋に行く路線もあった
直進してゴイチ広場に向かう路線だけが 後には残ることなる
通りに自動車が登場してきた 1920年代後半
以前には軌道が走っていたスペイン橋にも
今後軌道が走るジョーンズ橋にも この時点では表示がない
右端はジョーンズ橋のモニュメント
1940年代初期 スペイン時代の建物のままで営業するニッポン バザール