10年以上前 初めてセブに行こうと決めてセブについてあれこれ調べてみた
スペイン統治時代の古い街並みが残っているのでは ・・・・
と 期待を膨らまして フィリピン観光旅行
マクタン島のリゾートに泊まるパッケージツアーだったので
レンタバイクを数日間借り 連日 橋を渡りセブシティの古い街並みを探した
結局 サンペドロの砦以外の歴史的建物は見つけられなかった
下町と言えば 汚い外観のコンクリート造りの商店街しか記憶に残らず
がっかりしたものだった
古い地図と現在の地図を見比べ 時間をかけて歩き回らないと
戦争で破壊される前の昔を偲ぶタイムスリップは味わえないと実感
180年前のスペイン時代のセブの地図 海峡を挟んで 上がマクタン島
サンペドロ砦の下(西側)にスペイン人の街が広がり
その左(北側)に中国人街のパーリアン地区が繋がっている
スペイン人と中国人とは住む地区も学校も教会もすべて別だった
どちらも右下にサンペドロ砦 地図の上方(北)にパーリアン地区
1935年製作の絵地図 右端にサンペドロ砦
中央下部に マゼランクロス
上(北)に向かって サントニーニョ教会 セブ大聖堂 パーリアンと続く
米軍のセブ撤退時と その3年後上陸前の 爆撃で廃墟と化した旧市街
右端にサンペドロ砦 左下に市庁舎 サントニーニョ セブ大聖堂と続く
1950年代に再建された街並み 右上にサンペドロ砦
中央が市庁舎 その左にサントニーニョ セブ大聖堂が見える
市庁舎7階から撮影 中央下にマゼランクロス サントニーニョ
その先に パーリアンの十字架のモニュメントが見える
セブ旧市街地の向こうには じきに山並みも隠れるほどの高層ビル群
セブはどこもかしこも開発ラッシュで街全体が拡大中
ビジネスも人も とっくの昔に山寄りに移り
戦後急ごしらえで再構築したビル群は汚れて廃墟同然
1階は商店が営業していても 以前は住居だった2階 今は物置
路上生活者が住む街となっている旧市街地は歩いて回れるほど狭い
古い地図を頭に入れ 当時の街並みを想像しながら歩き回るのも一興