20代から胸に抱き続けた海外隠居生活 実現できたのがフィリピン移住
始めてから何年かはワクワクするような刺激と手応えがあったけど
最近はもうマンネリで高揚感は失せてしまった
フィリピンの生活は 手間がかかることが毎月押し寄せてくる
何をするのも もうおっくうになるばかり
この先いつまで行き来を続けられることか
セブ発 成田行き 座席は毎回同じ場所
フィリピンは騒々しく危険がいっぱい 街中の空気汚染も進んでいる
フィリピンの躍動とカオスを肌で感じて来たからこそ
今は日本の静かで安全な日々が 心地よく感じられる
水道水で料理ができる 歩道を安心して歩ける
公共の場で大声でしゃべる人はいない 夜中に騒音で起こされることもない
身近にあった当たり前の日本の良さが 今は実感できる
いいとこ取りをしているつもりで 行ったり来たりしても
フィリピンの欠点ばかりが気になってしまう
これではいかんと フィリピンの良さを呪文のように唱えてる自分がいる
健康な生活を送るのに必要な食べ物は昔から地元には備わっているものだ
フィリピンには マルンガイ ウコンなど
薬と呼べるような野菜が ただみたいな安さで市場で売られている
金のことばかりに気を取られていると 身近にある宝物に気が付かない
フィリピンの良さは国内にいるフィリピン人には解らない
逆に言えば 自国の悪さは自国にいる人には解らない
解らない限り 良くなりようがない
両国を行ったり来たりして感じる 両国の良さも悪さも
結局 自分が感じるばかりで
日本人からも フィリピン人からも 共感は得られそうもない
住めば都というように 自分のいる場所が一番と信じられる人は幸いだ
信じられない人は どっちの国にも溶け込めず 孤立することになる
どこで暮らそうと人間所詮孤独なんだから
それはそれでしょうがない