07:50
サバンを去る朝の海は、珍しく波が浜辺に打ち寄せていた。
3ヶ月の滞在中に購入した、台所用品、パソコン用外部スピーカー、ヘルメット、小型バックパック、白ポロシャツ等衣類を、2年以内に取りに来なかったら捨てて良いからと言ってロッジに保管してもらった。
サバンからバタンガスへ
シーカットバスをピルプヤット駅で途中下車し、ネットで手配済みの、 パサイにある 「 オーキッド ガーデン スウィート 」 迄 ジプニーを乗り継いで、チェックイン。
( ヒルプヤット駅 - マビニ通り ー ハリソンプラザ )
部屋で暫く休んでから、キアポのチャイナタウンにジプニーで向かった。
チャイナタウン入り口にある 「親善門」 から入って一番奥にある、肉まんの店
お目当ては、店先の台の右端にビニール袋に入り、手に取ると温かい状態で売っていた。
中身も外側の饅頭皮も甘過ぎず素朴な手作りの味だった。2個はペロリと食べられる。1個16ペソ。
中身がもう少しジューシーだったら言うことない。
店の傍らには、おっちゃんが ビールを飲んで出来上がっていた。
肉まんを買っていると 「俺にも1個くれ-」 と寝たまま合図するので、持って行くと、
「ごめん冗談、食べて、飲んで、腹一杯」 とジェスチャーで合図する。憎めないおっちゃんだ。
店の横にある路地の奥で、男達がたむろしている
近づいてみると、場外馬券売り場だった。売り場の入り口の上にテレビがあり、売り場の中に入ると、内部は奥行きがあり、手前・中・奥と三つの馬券売り場が並んでいた。
ジプニーでの帰路途中にある、「LAカフェ」に寄ってみた。路上受付台に留守番が一人腰掛け、近所のおじさんおばさんと3人でお話中。留守番いわく 「このおばさんのせいで閉鎖しているが、いつオープンするかは分からない」 とのこと、おばさんが直ぐ近くの 「アマゾニア」 を指差すので行ってみた。
入ると店内は暗くて、座っている人の顔がよく見えない。1階奥の窓際に二人で座ったが、その席はスピーカー近くで頭がガンガンする。飲み物の注文を取りに来る気配もないので、弟一人を残し二階の様子を偵察してみると、二人がけのソファーがコの字型に三つ配置してある部屋や中央にビリヤード台があり、人も少なく静かで落ち着ける雰囲気。
階下に戻ってみると、一人腰掛けていた弟は、ぐるりと7人の女性に取り囲まれていた。真っ黒な私が席を離れたとたん、真っ白な彼を目がけて押し寄せて来た感じだ。
私がその内の一人を誘い3人で、二階へ移動した。我々の後から4人がゾロゾロ付いて来る。ソファーの個室に落ち着いて、飲み物を4人分注文すると、あぶれた3人はスーっと出て行った。ウェイトレスも呼ばない限り来ないし、初心者同士でチンタラビリヤードもし、リラックスできた。
LAカフェと同じ、ここも店に来る客に出会いのチャンスの場を提供する商売。
大抵は仲間と連れ立って来て、おしゃべりしながら客待ちしている。
1時間程過ごしてから、我々が帰ろうと階段を降り始めると、弟と話していた彼女が追いかけてきた。
「友達が100ペソチップをもらったから、私にも下さい。」
私はツアーガイド失格だなー。