モニュメントに近いコロン通りのシュウマイ食堂サティサ
看板メニューのシュウマイの他 バッチョイとモヨンとプソの庶民食堂
入り口はドアもなければ 見張りのガードもいない
カルボンマーケットで食料買出しの帰り 昼飯を食べに寄った
日差しが強い午後の通り バイクを止めて 正面テーブルに座り込む
限られたメニュー全てを皿に載せてテーブルへ運び
日曜日のコロン 街角ウオッチングで暇をつぶす
ひらひらの薄いワンピースのティーンエージャー達が行き交う舗道
ゴムゾーリのローティーンボーイ二人組みのうちの一人が
右手の水販売機からビニール袋を取って 私の正面に立った
もう一人は 店の外端で顔だけをこっちに向けて成り行きを見ている
逆光で顔がよく見えなかった 真っ黒い少年
無言でスープの残ったバッチョイのお碗を差して あごをしゃくる
ああいいよ とこっちもあごをしゃくる
手馴れた手つきで お碗からビニール袋にスープを流し込んでいる
私は唖然として 一個残したプソをナップサックから出して渡した
時間にして 20秒くらいだろうか
眩しい昼下がり 一陣の風が通り抜けたような 体験だった