ダバオ市街に 戦前の日本家屋を 探した ( 後半 )
Calinan(カリナン) Mintal(ミンタル) Bago Oshiro(バゴオオシロ) Daliao(ダリアオン) Bayabas(バヤバス) 戦前の地図とグーグル衛星写真を頼りに 多くの日本家屋を見て歩いた
そして気が付いた 戦前の日本家屋なら ダバオ市街にも 未だ数多く残っていることを
車の通りも少ない 1月1日を 撮影日とした
撮影ポイントを 4行程に分割
① Rizal通り と Quezon Blvd の交差点から Roxas Ave. まで
② Roxas Ave. から Recto通り まで
③ Roxas Ave. と Quezon Bolvd. の交差点に戻り Magsaysay Ave. まで
④ Magsaysay Ave. から Recto 通り まで.
③ ケソン通りに戻って マグサイサイ公園に向かう
通りの左側に 日本家屋が集中している このお隣なら 右には傾かない
小さいながら いろいろ凝った造り メンテをすれば掘り出し物
電柱は途中で曲がっている
真ん中の家 コンクリート門柱 用水路 緑の木々 3拍子揃っている
壁 柱 は石に 大改築してある
見事な改築
その家の前 用水路をアップ
路の反対側の 用水路もアップ 手前の敷地内 建物は跡形も無い
屋根と窓 傷みが激しい ベニヤは貼ったばかり 窓上部にもガラス窓 幅広の外板
屋根付きコンクリート柱は 井戸端の跡か
路の両側に側溝 これも日本の住宅街の特徴
丸石で丁寧に造ってある用水路 雨樋は取れたまま 飾りからすると住人は華僑か
変則 多面形の家 天井一杯までの窓 ペンキを塗ると 後年汚れが目立つ
手前 真ん中のひさし 大きく張り出していてユニーク メンテが行き届いている
左手の家 真ん中の窓 一つだけ出窓になっている
両軒とも 1階は事務所か倉庫の 商家
これは石造りだが この手の商家 東京都内でも空襲で焼け残っている
ケソン通りから海に向かう どぶ川 臭いがする
元の日本様式のデザインを活かした新築 階段も石に替えている
この四角形の でかい建物は やはり倉庫か
④ マグサイサイ通りを 海からレクト通りに向かう
石造りの表通り商店街で 数少ない 木造りの商店
剥げた白色ペンキ エンジ色の錆び止め塗料 緑はいっぱい
中央の壁はモルタル塗り 左右は板張りのまま 右端の出窓にアールが付いている
大邸宅が2軒 メンテもバッチリ 家の中も見てみたいものだ
戦前の日本家屋 1軒たりとも 同じ家が無い どういうことだろう
日本から大勢の大工が ダバオに渡ったとはいえ
戦前の限られた年数で これだけ家が建っている
同じ大工が 次から次と 建てたはずだ
「 次の仕事が目白押しですがね 費用さえ見てもらえりゃあ
70年 いや100年は住める どこにもない 旦那だけの家
日本の大工として 建ててご覧にいれます 」
「 この予算内でやってもらえるなら 棟梁 あとは 任せるよ 」
ってな 感じだったのか・・・ ・・・・・・・・