danceintent’s blog

定年後 元気なうちに海外生活

レストラン従業員の言動から見えるもの

 
ダンス友と ご近所のスペインレストラン Arano’s に
土曜日の夜6時 スタジオで待ち合わせてから行きましょう ということで 
私は4時にスタジオに行き 隣のプールで泳ぎながら 6時になるのを待った
水泳後シャワールームで頭を洗っていると 激しいスコールが屋根を叩いている
6時には小降りになったので 合羽を着て 彼のテラノを先導
 
コンドにまず寄って 手伝ってもらって
私の所帯道具4個の大型バッグをテラノに積んでから 
ご近所のスペインレストラン Arano’s に向う

レストランの入口に スペイン人オーナーが丁度出ていて

「 先週は私の弟と 今夜は日本人のともだちと 」 と挨拶すると 

73歳の白髭オーナー 日本語で 「 いらっしゃいませー 」
 
ダンス友の連れの彼女に 入口でビサヤ語で何か聞いている
店に入ると 先客のフィリピン男性二人組が 笑顔で顎をしゃくって挨拶してくれる
レストランで先客に挨拶されたのは初めての経験 いきなり良い雰囲気です
先客はレストラン付随アパートの住人のようで 又来たの って感じでしょうか
 
テーブルに着いてから 彼女に 聞いた
 
「 入る時 何て聞かれたの?」
 
「 あなたはフィリピーナ?」
 
「 フィリピーナです 」
 
「 あなたは マルディータ(マナーの悪い女)か?」
 
「 いいえ マルディータ じゃあありません 」
 
「 おーお それは良かった(笑) 」
 
オーナー流のジョーク? 二人とも真顔で話していたようで 意味がわかりません
 
チキンスープから生野菜と注文したものが順序良く 一品また一品と運ばれてくる
最初に来た 皿を回収してから 暫らくして次が運ばれてくる
料理の最後にと頼んだコーヒーが来てしまった
注文を取ったウェイトレスに タコスが未だ来てないよ と告げると
それは ウェイターの仕事だから という風情で 取り合ってくれない
 
若いウェイターが注文書を持って来て 既に運びましたと彼女に言う
言葉のわかる彼女だけを見つめて 色々説明している
彼女もウェイターの言うことを じっくり聞いてあげている
キツネにつままれたようで この状況の意味が 私にはわからない
 
ダンス友は 
 「 これから待って物が来ないなら 帰りに請求書に載っていてもその分は払わないということにしましょう 」 と穏やかなもの
 
「 ねえねえ ドン メニューをもう一度持って来て私に見せてくれない 」
 
注文書に書かれた品と メニューの品が同じかどうか見ると 間違いなく注文書と同じ品がメニューに載っている
言葉がわからない私とは話さないで ウェイターは彼女に一生懸命説明している
 
「 日本人 嘘つかなーい 」 と日本語で言ってみても 埒があかない
 
ウェイターは 絶対の確信振りで説明したのち 
テーブルを離れ 調理場に戻って行くので
 
一言 彼に向って
 
「 私からオーナーに話をしても 良いですかー 」 と投げかけた
 
すると 間もなく 少し冷めたタコスを ウェイター君が持ってきた
彼が他のテーブルに間違って運んだのだった
 
彼女に何かしゃべっているけど ソーリーの一言がない
 
人の間違いを責めない寛容なフィリピン文化 を体験そして実践した夜だった