奥さんのテスは このボートと自家用車を駆使して旅行業を営んでいる
夫妻の家は 偶然にも私が昨年12月に 戦前の日本家屋探しをした
ダバオのトリル お二人とも中国系フィリピン人
フィリピン各地方の高校を廻り 優秀な生徒を 特待生として寄宿舎に入れ 2年間の実技教育後 1年間の現場勤務 仕上げに1年間の教育と
合計4年間鍛え 川崎汽船に船員として毎年数十名を就職させている
突然話は変わって ロッジの前浜でバンカーボート売り出しのお知らせ
この手の小型バンカー 新品なら船体のみで 4,000ペソ
5馬力エンジンが新品で 10,000ペソ 合わせて 14,000ペソで買える
エンジンが付いていようとなかろうと 海に出るのに 日本のように船舶免許は必要ない
このバンカーは 16馬力エンジン付きで 60,000ペソ 売出し中
オートバイより安い 法的には8人乗りだが 普通12人までは乗せている
売主は不定期な観光客相手の商売から建設機械のリーズ業に鞍替えを希望
現状漁業用だが 買ってくれるなら旅客用にも改造してくれる
リムさんの案内で 学校(CRESTAL e College)へ行って見た
土曜日午前中 実技の時間 船の甲板から飛び降りる訓練と
救命ボートの下ろし方と海中からの乗船訓練
救命胴衣を着けてバタ足・・・ んん 足腰の鍛練か と思ったら そうではなかった
集団で輪になり 白波をたて 救援機から発見され易くする訓練ですと
警官養成コースも併設されており 実弾射撃訓練
45口径オートマチックの発射音は半端じゃない
他に看護士養成コース・ホテル従業員養成コース
全部で4コース 全生徒数 850人
船員養成コースの生徒は 校内でリムさんを見ると立ち止まって敬礼をする
軍隊式教育を徹底しているそうだ
寄宿生は土日も 出かけにくい環境となっている
夫妻でボホール島の観光地に行った際 入口で入場料を払おうとすると
ここの生徒が 敬礼で迎え入れてくれたそうだ
キャプテン・リムは 教師以外にも 毎月 香港・シンガポール等に出張し
停泊している船のサーベイランスの仕事を請け負っている
船主川崎汽船に成り代わり 船の内外部すべてをチェックし
改善点を船長・船主に報告する仕事だ
今日は ロッジの大家さんが船長 リムさんは船長助手
大家ロディの子供たちと バージンアイランドへホッピング
ロッジのオーナー兼漁師 ロディ ロッジ内では奥さんタタに
頭が上がらない様子だったのが 海では堂々として 別人のようだ
ころんで おでこを一針縫った 次男坊 浮かない顔だね
Mrs
リムと大家ロディの 長女・次女 まだ冴えない表情の次男
前方に バージンアイランドが見えてきた
島に着いても・・・ まだ浮かないのね みんな浮いてるのに
島に続く細い砂浜が 浅瀬となって続いている
島と反対方向は・・・・ 途中で浅瀬が海中に没している
浅瀬の海中屋台 椰子の実とウニを 手漕ぎボートに乗せて売りに来ていた
次男坊は 最後まで浮かないままで ロッジに戻ることとなった