尋ねたのがきっかけだった
韓国人バックパッカー 通称「ヨギ」
新車のバイクと この家を 彼から引き継いで借りることとなった
奥さんのほうは 香港で7年間ハウスメイド経歴の持ち主
バイク付き家賃9000ペソ の3ヶ月契約が 今月で切れる
彼を交え オーナー夫妻と契約内容について話し合いを持った
「 バイクローンの支払が毎月3800ペソあるので 家賃月11800ペソ
「 ヨギと同条件で契約したい 同じには できないのでしょうか 」
「 家賃は8000ペソ バイクがないと不便な場所なので暮せないと言われ9000ペソでバイク付き契約となった その後 新車購入した毎月のバイクローンが負担となり 割が合わないと考えています 」
「 ローンは支払が済めばバイクはあなたの物になるが 借り手の物になる訳ではないです ローン返済額をそのまま上乗せするのはいかがなものか 」
「 では あなたが思っている 応じられる金額とは いくらでしょうか 」
「 10000ペソちょうどなら 応じられます 」
ヨギの契約書を見ていたし 事前にオーナー夫とは逢って現状維持の契約は難しいと感じていたので 考えていた妥協額を答えた
ああ そうなんですか という表情の反応はあったが
OK とも それでいい とも 返事がない ・・・ しばしの沈黙
今日は新しい契約日の1週間前ですが これから 町の弁護士事務所に行って手続きしませんか 1週間後にまた来なくて済みますので 」
と提案されて はじめて 10000ペソで決まったのだと理解できた
市内の弁護士事務所まで 付き合ってくれたヨギ 女性事務員のパソコンから
ちゃっかり ネット接続コードを借り 韓国にいる姉に携帯で パソコンを開くように頼んでから スカイプを始めた
「 今写っている隣の日本人と知り合ってさあ 家を引き継ぎ 来週帰るよ 」 みたいなこと 大声でしゃべり始めた
「 あっ どうも アニハセヨーン 」
おもわず画面に向かって手を振る
肝心の弁護士が外出中 大家さん夫妻は 待つ間に 電気料金の支払に出かけた
私も銀行へ行き ATMから契約必要額30000ペソを引き出した
3ヶ月前の契約書もここで作成したそうで 弁護士立会いの元 パソコン画面で前回の契約書を開き 今回話し合った必要事項を 大家さんと私の双方からそれぞれリクエストして書き込んでもらう
大家さんからは バイク事故による費用は 全額借り手が支払う旨を追記
私からは デポジットの返却日として 契約が切れる一週間前の日付を明記してもらった。
ヨギ 旅立ちの格好 この大荷物で 豪州・東南アジア・インドを廻った
国では電気関係の自営業 特にエアコンの内部部品の交換で電気代を減少させる技術を持っていて 豪州では稼いだんですと
稼いだ分を国外で使い切ったら また必要な額だけ稼ぐ の繰り返し
インドで知り合った日本人女性に会いに 日本にも遊びに来ている
今度会うときは 韓国か日本か
家の四方は緑に囲まれている田舎の一軒家 夜 裏で蛍が一匹飛んでいた
水は午前10時になると供給ストップ それまでに貯水タンクに貯めて使う
2ベッドルーム 日本流には 2LDK 全ての部屋のドアは鍵付き
洋服ダンスも鍵付き でもこの窓格子 ロープかけてひっぱったら溶接部分が外れそうなくらい細い 格子がガラス窓の内側なのがせめてもの救い
近所に住んでいる 大家さんの従姉妹に引き続きハウスメードをお願いした
毎日午前8時から2~3時間 夕方5時から20~30分 月2000ペソ
ふうー これでやっと宿探しから開放された