danceintent’s blog

定年後 元気なうちに海外生活

第6回 セブ ダンスキャンプ


年々 競技会選手向けと初級コースとの受講生格差が広がる
同時進行で行われる3種類のコースの中から
スタンダード初級コースを中心に選択
このコースだと小学生とその指導者が主な参加者
小学校の先生とペアーが組めることを期待
選手向けコースだとシャドウ練習になり これはキツイ

90分間の実地授業が 1日5時限
講師が実際に踊って示してくれるので 分かった気になる 
即席ペアーを組んで繰り返し練習するも しばらく経つと忘れる 
ビデオやメモをとるのがお勧め でも実地練習中は不可能
習った日の内に 思い出しながらメモするしかない
 
1日目
ワルツ 
講師からの問いかけ:スウェイは何のために必要なのか?

( 体をしならせて外見を優雅に見せるため ぐらいしか思い当たらないけど これは絶対違うな・・・・ 誰も答えない )

講師の答え:進行しているムーヴメントを止めるため
  例えばナチュラルターンに突入した体をしならせてから止める

( スピードが出せる上級者がブレーキとして使う スピードがないのにスウェイをかけても不自然になるってことかなあ )

タンゴ 
クローズドポジション ー ファーラウェイリバース&スリップピボット ー バックチェック ー スパニッシュドラッグ の流れ

(バックチェックが決まらなくて ぐしゃぐしゃとなる)

オープンポジションから ワンツーワンツーのスタッカートウオークでツーで止めた左足 の次は右足が左足を追い越して進むところを 右足で送った左足が更に前に進むという バリエーション

( 今は揃って出来てもパティーで仕掛けたら 何それって言われるきっと)

ダナオからグループで参加した先生 ズンバ系が得意 
スタンダード踊るのは初体験だが学校で見ていて知っている
タンゴのコネクションが決まった基本ステップが良い感じ

2日目のタンゴ基礎編
子供の生徒が多い中 近くの小柄で太めの若い女性と目が合った
お互い その場に他に組む相手がいないのは 一目瞭然
ハルさんの友達だと言うけど 知り合うと友達って言うからなあ

組んでみると基本的に踊れていないのに 型は良く知っていて
違うでしょ こうやるのよと リードしてくる 
あれこれ言ってくれるけど 実際には踊れない二人

ペアーを順次指導中のルウィ講師の所へ 私を引っ張って行き
私達も見て と頼んでいる 何てアグレッシブなんだろう
ルウイ講師も親切に教えてくれるので恐縮ものだ
ルウィさんの的確な指導で 二人は踊れるようになった 

踊れた後も何度も私の手を引っ張って 出発地点へ連れて行く
アゲインアゲインと 手を引かれ 彼女のあとを付いて行く
彼女のポチになってしまった 
小柄だけど重くて 私の右肩はパンパンに張ってきた 

1 右足タップ 左手 手の甲を内側にひっくり返す
2 踵を上げて   トウで立つ  正面に相手を見る
3 踵を上げたまま トウで立ち  正面の相手を見続ける
4 左足開く 顔を進行方向に向ける
5 右足交差して進む
6 左足閉じる
7 右足右に戻って開く
8 左足閉じる

1 右足開く  左手下げる
2 左足閉じる
3 右足開く  上体半分アップ
4 左足閉じる 上体半分アップ
5 右足開く  上体更にアップ
6 左足閉じる 上体更にアップ
7 その場で足踏み
8 その場で足踏み

1 右足タップ
2 左足進む
3 右足進む
4 左足閉じる
5 右足加重  女性は後退
6 左足加重  女性は後退
7 右足加重
8 左足加重

1 右足タップ
2 左足前進
3 右足前進
4 左足閉じる
5 右足加重   女性が戻ってくる
6 左足加重   女性が戻ってくる
7 左足左に開き すぐ戻る
8 右足右横に開き すぐ戻る

5時限目 パソドブレ 最初の講師説明時 
3時限目のタンゴでペアーを組んだ彼女と目で挨拶

そんな時 ハルさんが彼女の様子を見にやって来た
ペアーになる人はいるのかとか聞いている
彼女は目で私を指して 相手はいるから と応えている
本当に友達だったんだ それも何か特別な

聞くとラテン講師の大御所ボーンさんの妹ですと
それでわかった 彼女の行動とルウィ講師の対応の訳が
8年ぶりに習ったパソドブレ 
ポチ状態から抜け出せないままに 再び90分が過ぎた

4時限目 ベーシックスローフォックストロット
日本から初参加のカワさんと 男二人が近くでシャドウ
離れたところでヤマハさん 団塊の世代三人組が受講
オーストラリア人女性講師から 男二人でペアーになって と言われる

日本で自主グループ練習時 リバースターン時に女性が
ヒールターンしていない と 相手に言ったことがあるけど
実際に女性役で踊るとヒールターン後の足が左右逆に出てしまう

いきなりの女性役は無理がある 
ダンス歴30数年のカワさんに女性役を替わってもらい 
ようやくスローらしくなってきた

4時限目が終了し休憩時 一人で椅子に腰掛けていると
隣の椅子に参加男性が来て話しかけてきた 
ミンダナオからきた午前は土木技術者で午後はカレッジの講師をしている40歳と自己紹介
私が一人で座っているのを見て あなたは彼ら日本人と友達ではないのか?  やっ また友達という言葉できたな
それからプライベートな質問を矢つぎ早に ずけずけと
最後に 私はバクラですがあなたは? ときた
そうだった アグレッシブなのは女性だけでなくバクラもね

その場ではわからなかったけど 後になって思えば
おおっぴらに男性がペアーで踊っているのを見て 
彼なりに確信したのだろう 彼ら日本人は私らの仲間だって

3日目 ルンバ初級
1時限目 ルンバ初級 40分遅れてスタート
ルウィ講師の説明を座り込んで聞いていた小学生たちが一斉に立ち上がりペアーを組んだ
ペアーがいない大人はどうしたらいいのという空気が流れ
母娘二人組の娘さんの方が近づいてきた これでペアー決定
母親に へへー確保できちゃったよーと 目で合図している
ルンバ初心者なんでよろしくねって言われ 踊りだすと
確かに初心者だった 
母親が見かねて娘に替わって手本を見せた
母親は只者ではないのがすぐわかった 
私の周りをシュッシュッと回る

3時限目 タンゴ初級
ポニーテイルの先生確保
ファイブステップ 
2でCBM 5は右足で女性の左足を止める
この時ダウンしない(ダウンするとワンテンポ遅れるから)
 

クローズドポジション から 
セイムフットラウンチ
右に大きくスウェイ(この時上体は伸ばす)
女性の左足を右足でリードしてクロスさせて リバースターン
左足加重 上体アップしたままスローアウェイで女性と対面
女性を持ち上げる直前に左にCBMをかけてから反動で持ち上げる
( ダウンするオーバースウェイスローアウェイをいつもやってるけどアップしたままのスローアウェイは初めて )

ベニーズクロス
クローズドポジションから左足前進 右足横に開く 左足右足前交差 男性が交差する時 女性はクローズ 男性がクローズした時には女性が交差 と交互に繰り返す
( アンドカウントで頭をペコペコ上下させずに一定を保つ )

タンゴは下半身を密着させてリードする


デジカメで撮った映像を見ると 
ルウイ講師の足が女性の足に絡み付いて
女性をリードしているのがはっきり映っている
これこそ映像で繰り返し確認できるから解ることで
目の前で実演して見せてくれていたのに 気づかないで過ぎてしまった


ポニーテイルの先生 大声で楽しそうにしゃべる 大声は職業柄からでしょう
わからないことが出てくると ルウィ講師のところへ引っ張って行く
あなたもそうする訳ね でも ・・・ 後で回るからとルウィさんに言われ
それならばと 教え子の中学生男子と組んで確認している
ねっ わかった こうやるのよ って言われ またポチになりそうだった

4時限目 ラテン基本総集編
ラテン5種目 ルンバ チャチャ ジャイブ サンバ パソドブレ
ワンポイント注意点を90分間踊りながら説明するルウィ講師
なるほど そうなんだ わかるわかる  で眺めていると
結局 何も覚えていない 何を聞いたんだったけっ てなる

1時限目でペアーを組んだ娘さんアイパッドで90分録画していた
この講習こそペン片手にメモするのが正解
5種目の重要ポイントなんて数が多すぎて覚えられるものでない
前にもこのような反省点を書いたような 
時すでに遅し あああ もったいない

5時限目は予定が変更されて 
ラテンとスタンダード合同の模擬競技会 
小学生 高校生 大学生 アマチュアの各カテゴリー別の競技会
子供達の歓声をよそに 選手には真剣でピリピリした空気が流れていた

ダンスキャンプの目的とするものがはっきりと見えてきた
参加は誰でもできるが 若手競技選手の育成がキャンプの目的
若手選手とコーチ陣以外の人は自分なりの目的を持って臨むしかない