雨季に入ったからか、このところ午前中は晴れていても、昼過ぎてから雨になる。
いつもより、1時間早く海岸に着いた。
沖合５０ｍ程のドロップに沿って泳いでいると、ダイバーがペアーで水中カメラを撮り合いながら、絶壁中腹 海面下数メートル辺りをゆっくり移動しているのが見えた。
彼らの上を通り越して、レッドサンビーチリゾートが右手に見える所で、海亀と遭遇した。
いつも見るグレイ色の甲羅ではなく、ゴールドと黒でツヤツヤした甲羅の海亀だった。
海底深度5メートル辺りから、付いていくと自然と沖に向かう。
顔を上げると、かなり沖まで来ているので、怖くなって引き返した。
ボートがいつも係留されているポイントまで戻ると、スコール。
雨が当たる体の部分は冷たいが、水中は生温かい。
海面一面、水しぶきで白く霞んでいるという幽玄の状況を堪能した。
私以外に3人の若者がスコールをものともせずに浅瀬で泳いでいた。
近寄って行くと、韓国の若者達だ。「スコール、ケンチャナ」と話しかけると、フィリピーノかと聞かれた。競泳ゴーグルをした黒い顔が水面にヌッと現れたからでしょう。
暫らく4人で一緒に泳いた。無茶苦茶パワフルな泳ぎで、直ぐ止まる。3人とも逆三のマッチョマン。目が輝いて笑顔がイキイキしている。
こちとらホモではないけんど、雨の中で、眩しいひと時だった。
