１ 商店街二人組
大正から昭和に移るころの仲良し二人組
実家は広島市鍜治屋町で旅館を営んでいた
一階の軒先が深い総瓦屋根二階建ての商家が連なっている商店街の店先で
二人が着ているのは自家製綿入れの着物 この頃の子供の普段着だった
２ 帽子二人組
本川尋常高等小学校時代 仲良し村田さんと市内写真館で撮影
３ 実家の旅館にて
実家は本川小学校に入る通りで旅館を経営していた
４ 椅子と扇子
小学生の時 髪を切り夏服でおめかしして 呉のタケニシ写真館にて
なぜ わざわざ呉まで行って撮影したのか 本人は全く覚えてない
夏 家でリラックス
本川尋常高等小学校
地上三階地下一階建て鉄筋コンクリート造り
当時一部の大学校を除いて 学校は木造が当りまえの時代
「はだしのゲン」に登場する小学校としても知られており
昭和20年8月(1945年)小学校の上空で炸裂した原子爆弾で 校舎だけが残った
太田川沿いの校舎 当初は L字型校舎だったが 1951年に損傷のひどかった南半分は撤去された
1987年に解体され一部が平和資料館として保存工事を受け現在に至っている
６ 本川尋常高等小学校 昭和３年(1928)卒業式
儒教の倫理観「男女七歳にして席を同じゅうせず」のとおり
公立小学校から男女別クラス編成 ６学年は男子クラスが １組あり計２組
54名のクラスメート 戦後ベビーブーム時代のクラス人数と変らない大所帯
クラスメートの15名は着物姿 進学する生徒は女学校別の制服を着ている
クラスで５人の成績優秀者に贈られる セットの硯箱を学校からもらった
２列目左端の制服姿が本人
懐かしの本川小学校時代復元地図 昭和19年（1944年）当時
昭和3年に卒業 16年後輩の卒業生が制作した昭和19年当時の広島復元地図
地図には在学中に住んでいた実家の旅館が小学校の並びに載っている
卒業してから11年後の昭和14年に嫁入りした 油屋町の山崎運送も地図に記載されている
同じく左官町の高木しるこ屋はよく行った懐かしいお店とか
昭和３年 広島市立第一高等女学校（市女）入学
小学校で5番以内の成績優秀な生徒が県立第一高等女学校（第一県女）へ
本人は 市立第一高等女学校（市女）へ
同じ女学校でも 県女は5年制 市女は4年制だった
一クラス50人が五クラスのうち上の学校へ行くクラスが一クラスあった
幼少時分より「勉強しなさい」と親から言われた覚えがない だけでなく
親から叱られた覚えもないんですと
母親は一男五女の母として やる事はやったが 物静かで子供への口出しは一切しなかった
小学校は勿論 女学校から女子専門学校まで のんびりした学生生活
塾 受験勉強 家庭教師 予備校 とは無縁の娘時代を過ごした
父親は旅館業のかたわら広島市観音小学校の教師をしていたが
教師の月給では足りず
母が小学校卒業の頃 実家は旅館をたたみ 市内観音町で油粘土工場を操業し始めた
父親の想い出はというと 結婚の話が持ち上がった時「山崎に行った方がいいよ」と言ってくれた事だけしか覚えていないって そんな
７ 市女1年生 広島のSTAR写真館でクラスメートと記念撮影
８ 市女1年生 宮島大鳥居はバックに 全員髪は三つ編み
校則で事細かに決められていたが 女学校に行けることが喜び
校則を守らないことなど思いもよらぬこと
９ 市女2年生 制服 髪形 靴 靴下 みんなおんなじ
10 市女2年生 宮島大鳥居前で
右から 中村さん 岡本さん 枝松さん 佐久間さん 本人 岩崎さん 竹中さん
よく覚えてます 女学校時代の級友の名前 写真見ただけで出て来るなんて
11 市女4年（進学組）の修学旅行 奈良公園にて
クラス担任は長安（ながやす）先生
12 流行の最先端 セーラー服 姿
男子生徒は詰襟 女生徒はセーラー服というのが 当時の富国強兵思想に
合致 学校が指定した制服とは別に セーラー服は着ることが黙認された
13 女専の修学旅行 今井さんと
14 女専の修学旅行
15 女専 家事科のクラス
卒業までに婚約する生徒が多数いた 花嫁修業クラス
後列左から５番目が本人
１６ 女専入学後 女学校の同級生と 広島ハヤシ写真館にて
17 女専 今井さん達と 広島エノモト写真館にて
18 市女クラスメートから人気があった長安先生と宮島でクラス会
同級生の服装がバラバラ セーラー服が大流行したその頃
ワンピースは最先端ファッション
19 女専 ミリタリー調の格好
20 広島市立第一女学校（市女）の同窓会
後列右から 村田さん 渡辺さん 岩崎さん 岡本さん 本人 佐久間さん 光谷さん
前列右から 竹中さん 吉光さん 枝松さん
竹中さんとは小学校から一緒 戦後遊びに来られ西荻窪でお寿司を食べた
娘時代の写真 母に見せる度に 初めて聞く想い出が湧いてくる
