サバン行き SI-KAT バス 発着所のシティステートタワーホテル
宿泊したエドサのSOGO HOTELからジプニーでエルミタのシティステートタワーホテルまで10ペソ。このルートはジプニーが間断なく24時間走っているので、移動は大変便利。市内のジプニー料金は普通は7ペソだが、今日のようにちょっと距離がある場合は10ペソに上がる。
エルミタ教会辺りまで乗り過ごしてしまい、あわててジプニーから飛び降りた。
まだ、朝7時前だというのに、物売りが後ろから声をかけてくる。
最初に比国に来た時分は、路上の物売りに対して、要らないと返事をしていたが、最近はそれもおっくうで相手の顔も見ず無視します。
さっさと歩いて行くと、しつこく迫ってきて左腕に何かが触れた。
振り返って見ると、私のデジカメの入ったソフトケースです。
ジプニーから飛び降りた時にベルトから外れて落ちたようです。
年のころ15,6歳のあどけない少年ではありませんか。
だまって私に渡すと、元気なくふらふらと革ベルトと札入れを両手にいっぱい持って、夢遊病者のような足取りで去って行った。
今起こったことを理解するのに少し時間がかかったが、これこそチップをあげる状況だと思い、追いかけて行って100ペソ渡した。何でくれるのみたいな眠そうな顔で、終始彼は無言だった。
2時過ぎに行くと、彼も来ていた。干潮のせいで水深が浅くなっており、いつもより沖合のルートで泳いだ。
白い砂の海底の先は、サンゴ礁の大きな岩場がいくつかあり、さらにその先は絶壁となって深く落ちている。この絶壁沿いに泳ぐのが一番楽しめる。
2往復して最後の岩の点在する白砂の海底1mで、今回また海亀に会えた。
亀は、目の前の黄色と黒の縞模様の10cm位の熱帯魚を口にくわえようと海上に向けてゆっくり上昇する。咥えたと思った魚に逃げられた。
海亀を大きく廻り込んで亀の目の前で対面してみた。チラッと私を一瞥して、何も見なかったの如くゆうゆうと泳いて行った。